2010年11月19日金曜日

ヘルシンキはモダンとクラシックのせめぎあい

アカデミア書店内部
ロシアの影響を多分に受けて文化を形成してきたフィンランド。19世紀の建物は重厚で威厳のある建物が中心です。しかし、その後に現れた建築家でデザイナーのアアルトが今のフィンランドの形を作ったといっても過言ではないでしょう。日本でも有名な彼は、建物だけでなく日用雑貨、家具のデザインも手がけ、国際的な評価を得たと同時にフィンランドのデザインを大きく変えたといえます。

ヘルシンキの街並みは重厚さとモダン建築が混在し、面白いバランスを保っています。街の中心部でも重厚な建築のホテルや店舗が立ち並ぶ中で、ストックマンデパートは20世紀のモダン建築の影響を多分に受けた外観になっています。またアカデミア書店はアアルトが設計した、非常に特徴的な構造になっています。

デザイン博物館の外観
また中央駅近くにある近代美術館はさらに新しいタイプのモダン建築になっていて、ヘルシンキの観光は建築散歩としても非常に面白いです。また、市南部にあるデザイン博物館は概観がクラシックな建築であるのに対して、内部は近・現代のデザインの要素を取り入れ、また展示物も現在のフィンランドっぽさがどこから来ているかをわかりやすく展示する、そんな博物館になっています。