2011年3月3日木曜日

門司、九州と本州の接点

関門海峡を挟んで本州と向かい合う門司は対岸の下関とはまた違った雰囲気を持っています。下関は漁港があって市場があって史跡があって、なにかと活気のある街です。対して門司の町は再開発で整備された場所と古い近代建築が混在する、ちょっとちぐはぐな街です。

門司の出光美術館
門司駅の概観は歴史を感じさせ、また周辺には海運や陸運の要衝となったこの地にふさわしい企業の社屋(跡)が点在しています。さらに門司を創業の地とする出光興産が美術館を運営していています。この美術館は創業者、出光佐三が収集した美術品のコレクションが展示されていて、非常に内容の濃い美術館となっています。私もこの美術館に行くために門司を訪れました。
門司駅の外観



なお駅周辺の近代建築は外観の古さは隠せないものの、デザイン自体は今でも通用すると思います。それほど、モダニズム建築が普遍性を持っていたと言うことかもしれませんが、ポスト・ポストモダニズムの時代になっても色あせない、いい建築だと思います。

旧三井物産門司支社
門司へは北九州や福岡からのアクセスが便利です。北九州空港にはスターフライヤーが就航していて、羽田-北九州間で格安運賃を設定しています。値段は安いですが、シートは革張りでちょっと広め、まあまあいいです。因みに小倉駅で空港行きのバスを待っていたら、外人さんが後ろに並んできました。珍しいなぁと思ったら、東京に帰る飛行機のパイロットさんでした。こんなところまで経費節減、と感心しました。