2011年8月30日火曜日

羽田空港、金浦空港、虹橋空港のたどった道

羽田空港が国際化され、東京からアジア各都市以外にもアメリカ、ヨーロッパの主要都市の路線が開設されました。これで都心から13分(浜松町-羽田空港国際線ターミナルの最短)の場所に本格的な国際空港が立地することになり、非常に便利になりました。

金浦空港(Wikipediaより 撮影Subway06
もともと国際空港として首都機能をサポートしてきた羽田空港ですが、国内・国際線の臭工数の増加で新たな国際空港が必要となり、国際空港としての機能を成田へと譲った経緯があります。成田空港は立地の悪さから評判はよくなく、海外旅行やビジネス面で非常に不便な空港になっています。そこで白羽の矢が立ったのが羽田空港の国際化です。

東京湾に流れ込む河川の流れを妨げない工法など、新技術の開発によって拡張が可能となった羽田に本格的な国際空港機能が付与されました。

このような経緯を辿った空港は他の国にもあります。それがソウルの金浦空港、上海の虹橋空港です。双方とも都心に近いものの規模が小さく、それぞれ仁川、浦東と都心部から1~2時間程度はなれた大型空港に国際線機能を移管しています。

しかし近隣国との移動のときは2時間程かけて空港に行って、そこから1時間のフライト、とは非常に効率が悪くなってしまいます。そこで近隣路線に限ってこれら空港でも羽田と同じように国際線が就航するようになっています。大都市近郊に立地する空港が国際線の運行を再開するのは世界的な流れといっても良いかもしれません。

現在、羽田、金浦、虹橋は非常に緊密に移動できる路線設定が行われていて3都市の経済活動を支える重要なルートになっています。