2012年7月30日月曜日

小樽のびっくりドンキーと牛角

小樽、運河と倉庫の街として国内だけでなくアジア圏からも観光客を集めることに成功しています。もともと北海道開拓の拠点として開発された港町で、札幌よりも歴史のある街のようです。海運の街、金融の街として栄えた小樽も、いまでは観光の街になっています。

その観光の風情を失わないために、チェーン店も店の形を町並みに合わせています。


運河近くのびっくりドンキーは有名です。他の街にある独特の店構えではなく、倉庫街の風情に合わせて作られています。



そして、運河から少し離れたところにある牛角もこの形。しっかり風景が守られています。この取り組みが観光地としての小樽の地位を固めているのだと思います。

小樽にはこのような取り組みの他、昔の重厚な建築物もしっかり保存されています。建築に興味がある人は一日回っても飽きない、面白い街です。

2012年7月19日木曜日

東京からフェリーで九州へ

九州に行く、その際に検討する交通機関は飛行機か新幹線でしょう。新幹線でも所要時間が長過ぎて、やっぱり飛行機がいいか、となります。でもどうせ暇なら時間をかけてゆっくり行けば楽でいい、って旅行ならフェリーが最適です。

運行会社のWebサイトより
オーシャントランス株式会社
東京港から北九州港までフェリーが就航していて、毎日運行されています。料金は最安で15,000円程度、新幹線よりかなり安いです。飛行機の格安料金並みです。

あとは所要時間、簡単に言えば船内で2泊、夜出発して3日目の早朝に北九州に到着します。その間はお風呂に入ったり、景色を見たり、ゲームをしたり、ゆっくり出来ます。ゴロゴロすることも可能。このリラックス感が夜行バスや18切符にはない余裕に繋がります。

当然、早朝に着きますが、その後の一日をまるまる使えます。夜行バスなら寝られない、体が痛い、なんてことになって朝に着いても結局半日つぶれてしまうこともザラです。フェリーのメリットはゆったり感にあることは間違いないでしょう。

ぼくも昔、学生時代ですが関東から九州に移動するときに使いましたが、空いていてい快適に過ごせました。お風呂は少し小さな旅館のお風呂のサイズ、でも貸し切り状態で窓からみえる太平洋を独り占めした感じでした。混雑期はもう少し窮屈そうですが、基本的には空いているので快適です。

2012年7月12日木曜日

山の水族館にいきたい

7月7日、七夕にオープンを果たした「山の水族館」は面白そう。旭山動物園の成功に刺激されて、コンセプトを踏襲して作られた水族館で、自然の状態の再現と体験に主眼が置かれています。オープン時には全国のニュースになるくらい注目され、夏の北海道の観光スポットになることは間違いないです。またこれまで冬期は閉館していた水族館も改修後は営業するようです。冬の魚の生態にもスポットを当てているので一年を通して楽しめる観光スポットになると思います。

同水族館のHPより、各所からの所要時間
凄く遠いです
目玉は滝壺から見上げる形で観察できる水槽、これはテレビでも紹介されていました。非常に迫力のある展示のようです。また魚の冬の生態に注目した展示など、他では見られない独自の特徴を沢山持っているとのことです。けっこう面白そう。ちょっと遠いか、でも旭山動物園だって遠かった、それでも沢山の観光客を集めることに成功したんだから、距離は関係ないのかもしれません。

山の水族館も成功してほしいですね。

2012年7月11日水曜日

スターフライヤー、北九州−釜山便は面白い

2012年7月12日から北九州空港を本拠地とするスターフライヤーが釜山便を就航させました。これは面白いです。日帰り往復価格はキャンペーン期間中なら6,600円となっていて、国際線の値段とは思えない水準です。



もう一つ国際線っぽくないのが所要時間50分という短さです。羽田−伊丹間のフライトでも1時間5分が時刻表の所要時間です。おそらく北九州空港が空いていることも影響しているでしょうが、非常に短いです。これはこれまで最短だった国内発国際線所要時間(福岡−釜山)55分を少しですが下回っています。

北九州空港に駐機するSFの機体(B737)
一度、スターフライヤーの飛行機に乗ったことがありますが、革張りのシートは座り心地がよかった記憶があります。黒と白を基調としたインテリアや備品も面白かったです。たしかトイレットペーパーも黒かったと思います。一度、釜山便にも乗ってみたいです。


2012年7月6日金曜日

エレベーターも芸術だった21世紀美術館

金沢の定番観光スポットとなった21世紀美術館ですが、展示物だけでなく建造物も今っぽいアートになっています。同館は建築的にも評価が高く、建築系の学会が金沢で開かれることも多かったと聞きます。

中でも一番面白かったのがエレベーターです。ワイヤで釣るタイプの一般的な形式ではなく、下から油圧で上下させる方式をとっています。写真を見れば一目瞭然ですが、ワイヤレスです。

建物の印象とエレベーターが一体となって、空間全体をまとめあげています。さらに言えば、階上に突き抜ける感じで、空間を纏めていると同時に動きを与えて、動的な雰囲気を作り出すことに成功しています。

これは楽しい。でもエレベーターにのると、ただの遅いエレベーター。階段の方が早く移動できます。


乗るのはタダ、観光がてらにどうぞ

2012年7月3日火曜日

荘厳さと権威と世界遺産

ある旅の途中、地元のご老人と立ち話をする機会がありました。そのとき、京都から旅をしていると自分の話をすると、ご老人も戦中に京都の連隊に招集された思い出を話してくださいました。

京都の連隊といえばおそらく、歩兵第9連隊だろうと後からわかりましたが、東北地方の小さな町から京都に招集され、そこから南方へと派遣されたご老人の人生は今の時代ならワールドワイドといわれるのかもしれません。

そのご老人が京都といって最初に口にされたのが、京都御所の荘厳さでした。砂利が敷き詰められ、ピンと張りつめた空気に綺麗な白壁、そのころの天皇の権威を建物と敷地が演出していたのでしょう。ご老人曰く「こんな綺麗な建物見たことなかった、東北の田舎から出て行った若者だから、そりゃ驚いたよ」と。戦地に赴く前の見学であったようで、その建物の主のために命を賭する決意や覚悟も芽生えたのかもしれません。

陽明門に繋がる参道
このように建物は古くから権威の象徴であったことは間違いないでしょう。昭和の少し前、江戸時代も徳川家康の神格化を進める過程で日光東照宮が建立されます。東照宮に詣でるには杉並木に囲まれたまっすぐの参道を歩きます。うっそうと茂る杉は原始的であり、白い砂利はその原始的な雰囲気のなかの道標といった所でしょうか。その後に現れる陽明門の荘厳さを際立たせる役目を担っていると思います。
陽明門

各地の大名やその後の徳川家の将軍、家臣達も神格化された家康の権威、それを演出する東照宮の荘厳な建物にひれ伏したのもうなずけます。世界遺産に登録され、世界各国から観光客を集めていますが、未だにその荘厳さを保っている貴重な場所と言えます。

2012年7月2日月曜日

夏の知床は別世界

世界史全遺産んも登録されている知床ですが、夏の観光はかなりハイレベルな自然を満喫できます。知床半島にアクセスするには自家用車(レンタカー)か観光バスが不可欠ですが、そのアクセスの悪さも今の自然の豊かさに繋がったと思うと我慢できます。

峠から斜里町側に行った場所から撮影
知床半島の中央部に位置する羅臼岳、知床峠からの眺めは絶景です。ただ峠の天候は変わりやすく、霧が立ちこめていたかと思ったら一気に晴天になる、なんてこともよくあります。右の写真は峠から斜里町側に少し下った場所からの撮影なのですが、この時も峠は濃霧でした。あまりに綺麗に羅臼だけが見られるので、思わずレンタカーを停めて撮影。

知床の夕日
そして知床名物の一つが「夕日」です。西の海に沈む夕日はとても綺麗で、陸と海のバランスがいいので写真撮影の構図が決まるみたいです。夕日の名所には沢山のカメラマンが三脚をセットしてシャッターチャンスを伺っています。

そして自然遺産の知床半島。ビジターセンターまでは自家用車、自転車、バイク、観光バスが進入可能で、そこから徒歩で知床五湖を巡ります。湿地帯と野生動物は本州ではまず見られない豊かさです。ビジターセンターからバスに乗ってさらに半島の先に行けます。バスの終着点にはカムイワッカ湯の滝があります。


滝といっても歩いて登れる
この滝は温泉が流れてくるため、暖かい滝です。アイヌ語では「神の水」という意味らしく、温泉に含まれる硫黄分が生命の生存を許さないことから、神々しい水とされていたようです。この滝、実際に徒歩で上れます。靴を脱いで素足になって上るのは非常に気持ちいいものです。滝を上った時の岩の感触はまだ覚えています。ザラザラというよりも、ギュッギュって感じの感触でした。