2010年9月15日水曜日

アルジャントゥイユに行きたい

アルジャントゥイユのセーヌ川にかかる橋
(Wikipediaより、撮影Remi Jouan
フランス、アルジャントゥイユはパリの北西部に位置する人口10万人ほどの小都市です。パリ郊外といえば貴族や王族の邸宅が点在する、そんなイメージですがアルジャントゥイユ周辺はさらにのどかな地域のようです。ちなみに、パリ北西部の同市近隣地域にはヴェルサイユ宮殿があるなど、比較的優雅な地域になっています。反対にパリの北東部はニューカマーが多く住み、治安面でも不安定な傾向が強いみたいです。

 このアルジャントゥイユが普通の田舎と違うのが、多くの画家がこの地の風景を好んで題材に選んだという点です。モネ、シスレー、ルノワールなどがこの地の風景を作品に残しています。特にモネはこの場所で多くの作品を残して、その後の円熟へとつなげていきます。


モネが描いたアルジャントゥイユの橋
所蔵 Neue Pinakothek)

モネの絵は日本でもファンが多く、私もその一人ですが、展覧会も多く開催されています。また国内の美術館での所蔵も数多くあり、このブログで紹介した地中美術館にもモネの睡蓮が展示されています。睡蓮をテーマにした作品は多く発表されていますが、モネの視力が低下するに従い、抽象的な側面を強めていきます。抽象化は後の絵画にも影響し、また現代美術に繋がる重要な表現にもなりました。そのモネが住んだアルジャントゥイユに行ってみたいです。

パリへは日本からも直行便が多数就航しています。アルジャントゥイユはパリから日帰りもしくは1泊圏内に在ります。