2012年3月28日水曜日

海峡の街、門司

門司港駅
本州と九州を分かつ関門海峡は古くから様々な歴史が通過していきました。そしてそこには鉄道、海運、陸運の接続拠点としての街が形成されていきました。ただ船舶の大型化やコンテナ輸送の発達などで門司の街は拠点から通過点へと姿を変えてしまいました。そして現在、かつての繁栄の跡に「レトロ地区」と名づけられた観光地が建設されています。

まず多くの観光客が門司港を訪れる際に利用する門司港駅、この駅からして貫禄があります。建築は1914年、再来年には建築100周年を迎える気合の入った駅舎で、映画(新仁義なき戦いなど)やドラマでもたびたび舞台になるので有名です。

旧日本郵船門司支店
旧三井物産門司支店
そして駅を降りれば、正面に旧日本郵船門司支店の社屋があります。すっきりとした近代建築のようにも見えますが、アーチ上の装飾が施されているアールデコ建築になっています。因みに1階にはコンビニが入店していて今でも活用されています。

駅を降りて右手、高層建築が目に入ります。旧三井物産門司支店の建物です。昭和12年(1937年)建築で当時九州ではもっとも背の高いビルだったようです。シンプルさの中にも重厚さをにじませた、なかなかいい建物です。

その他にも出光美術館や洋館なども点在していて、建築だけでなく歴史にも思いをはせることができ、一日散策しても飽きない場所です。