2010年8月25日水曜日

イスタンブールに行きたい

コンスタンティヌス1世
(Wikipediaより)
撮影 Jean-Christophe BENOIST
コンスタンティノープル、ビザンティオンと呼ばれた都市。歴史の変遷とともに、都市の名前は変わっていきました。「コンスタンティノープル」は330年にローマ皇帝、コンスタンティヌス1世にちなんで「ビザンティオン」から改名されたものであり、旧名の「ビザンティオン」は紀元前600年代にこの地に殖民した民族の王「ビュザンタス」にちなんで名づけられたものです。

その後、15世紀にこの地がオスマン帝国によって支配されたとき、トルコ語での呼び名であったイスタンブルと呼ばれるようになり、20世紀のトルコ革命後、正式に「イスタンブール」と呼ばれるようになりました。当地がこれほど歴史の舞台となったのは、やはり海峡の街であり、さらに地峡の街であるからでしょう。ヨーロッパからアジア、アジアからヨーロッパ、この行き来においてイスタンブールは非常に重要な場所になります。



聖ソフィア大聖堂
Wikipediaより)
今のイスタンブールの旧市街はオスマン時代の影響を大きく受けています。逆に言えば、ローマ時代の遺物は上書きされているということです。この上書きの代表作が、聖ソフィア大聖堂でしょう。オスマン帝国がこの地を占領して、まず最初に行ったのが、この聖堂の略取とモスクへの転換でした。現在もイスラム寺院として利用されており、建物自身もその歴史も、イスタンブールを象徴する存在になっています。イスタンブールに行くなら、絶対に、まず最初にいかなければならない場所でしょう。なお、世界遺産にも登録されています。



google streetview にあるイスタンブールの画像
あとイスタンブールで行きたいのは旧市街。ヨーロッパ側に広がる街は古くからの市街で、建物は密集し独特の生活空間となっています。壮絶な歴史を持つこの場所も、連綿と日常が繰り返され、いまも多くの人の生活の場になっています。こういう雰囲気を味わうにはイスタンブールは世界中の都市のなかでもまれな存在と思います。右の写真はgoogle street viewのものですが、私には非常に魅力的な町並みに見えます。
  
トルコへは成田、関空から直行便(トルコ航空)が就航していて、イスタンブル郊外のアタテュルク国際空港までは約12時間で到着できます。なおトルコ航空はスターアライアンスメンバーのため、世界一周航空券が利用できます。