2010年8月25日水曜日

長崎に行きたい

大浦天主堂
江戸末期に建てられた教会
Wikipediaより)
長崎の魅力はやっぱり戦国時代から続く海外との交流を通して形成された独特の雰囲気でしょう。交通の要衝、地域の中核というわけではなく、どちらかといえば中央への影響が少ない、という理由で海外との窓口なった長崎ですが、幕末には開国の震源地として多くの志を持った若者を集める街になります。

交易だけでなく、長崎の街には外国の文化、習慣が持ち込まれ、食文化や言葉にも影響を与えたといわれています。また宗教面でもキリスト教が広く普及し、禁止令下でも多くの住民がキリスト教を信仰していたと伝えられています。ただ、信仰は次第に変化し、地域の伝統と融合し、西洋のキリスト教とも異なった形になっていったのは興味深い点ではあります。

NHKの大河ドラマの影響で坂本龍馬ブームといわれますが、彼も長崎を目指した一人です。長崎には幕末の混沌を清流へと導く、何かがあると信じられていたと思います。その正体は「情報」だったのでしょう。唯一開かれ続けた街にあふれる外国の情報の渦巻きが若者をひきつけ、長崎の地を旅立った若者が日本を変えたのだと思います。

その「情報」と「情熱」の残滓は確実に長崎に残っています。そして、長崎を旅立った人が残した功績は間接的に長崎にフィードバックされ、街の魅力を高めていると考えます。その後に長崎を襲った悲劇でも消えることのない、「街の魅力」は私をひきつけてやみません。

長崎へは東京から飛行機で2時間、ANA(SNAとのコードシェアを含む)だけでも一日8便、スーパー旅割を使えば、片道1万2,600円から。