ウラジオストク港(Wikipediaより) |
この都市は「不凍港」として、軍事的に大きな意味を持たされました。ロシアが極東での影響力を行使するに当って、重要な拠点として機能し、ソ連時代も軍事都市としての一面を持つ街となります。ソ連崩壊後、極東の玄関口として発展し、日本からの中古車が大量に流入するなど、東西の交流も活発になりつつあります。
しかし、依然として日本とロシアは観光面でも交流が多いとはいえません。2012年にはロシアAPEC(アジア太平洋経済協力首脳会議)がこの地で開催されるのを機に、一気に身近なヨーロッパになると思います。
ウラジオストクでみてみたいのは、ヨーロッパ風の街並みと極東という地理がどう融合したかということです。基本的に建物はヨーロッパ建築のようですが、大戦前には日本人街も形成されるなど、周辺のアジア各国との交流で発展してきた、そんな歴史がどのような街を作ったか、非常に興味があります。本願寺跡の碑や与謝野晶子の歌碑などもウラジオストクに残るみたいです(ウラジオストク空港観光情報より)。
ウラジオストクへは日本からはウラジオストク航空が成田から直行便(チャーター便)を運航しています。木曜と日曜の週2便、帰りも木曜と日曜の週2便となります。所要時間は2時間10分、成田発の国際線でもっとも短い飛行時間になっています。このほか、新潟や富山からもウラジオストク行きの便が運行されています(2010年9月より静岡空港にも定期チャーター便路線開設予定)。なお、ロシアに入国する際には観光の短期滞在でもビザが必要で、ビザ取得にはロシアの旅行会社からの招待状が必要となります。