2010年11月15日月曜日

株主優待券の価格動向

全日空と日本航空が発行していた株主優待券ですが、日航再建にあたって、株式は上場廃止となり、必然的に株主優待が利用できるのはANAだけになってしまいました。株主優待券を使えば、通常料金の半額で国内線が利用できます。

羽田-伊丹便からみた富士山(10月ごろ)
例えば、羽田→鹿児島は通常料金は片道39,000円なので優待料金は19,500円になります。遠くに行けば行くほど50%OFFの値幅が大きくなるので特になってきます。また株主優待の最大の特徴は年中利用できるというと点です。通常の往復割引や特割などは繁忙期に設定がなくなってしまうため、正月の帰省、家族(大人2人、子供1人)で、となると場所によっては20万円近い航空料金が必要になってしまいます。それが半額で行けるのですから、節約効果は大きいです。

では、株主優待券を手に入れるには。

まずはじめの方法は全日空の株券を購入する方法があります。3月末、9月末の時期に保有(権利確定日1日だけでも)していれば、保有株数に応じてもらえます。現在の株価が300円前後なので2人の往復に必要な4枚の優待券を得るには4,000株、120万円相当の保有が必要になります。なお、9月末に確定した権利保有者に対しては11月下旬以降に配布が始まるようです。


もうひとつの方法が、ヤフーオークションや金券ショップで購入する方法があります。これら場所では優待券が「時価」によって取引されており、券の流通量や需要によって価格が上下します。11月15日現在、ヤフーオークションでは8500円から1万円で取引されています。半額になる券を1万円で購入する、ちょっと損のような気もしますが、冷静に計算すれば数千円以上の節約になります。

また、前述のように9月末確定分の優待券が11月下旬以降、一気に市場に溢れることが予想されています。そのためこの価格は5,000~6,000円程度まで下落するのでは、と予想されています。この価格まで値下がりした場合、割引運賃の使えない時期だと、ほぼすべての路線(普通料金が12,000円以上の路線)での利用で有利な状態になります。

もうひとつ、優待券のメリットは航空券購入期限が当日まで、という点です。格安料金の場合、予約から48時間以内に決済、と言う場合が多いですが、この猶予は予定がはっきりしない年末の利用にはありがたいです。なお、チケット購入はANAの支店か空港カウンターとなります(クレジットカード、ANA利用券が利用できます)。