株主優待を利用した年末の千歳便 |
とはいえ、株主優待にはいくつかのメリットがあります。
まず株主優待チケットは普通運賃と同じ予約の扱いとなるので混雑する便でも比較的容易に予約が取れます。また、割引運賃の設定のないお盆や年末年始でも半額での利用が出来ます。さらに言えば、予約したまま当日まで利用便の変更や予約自体の取り消しが可能で、
そのためお盆や年末年始に向けてANAの株主優待券の利用メリットは向上し、金券ショップでの販売価格も上昇傾向となります。ただ、株主優待券が5月下旬と11月下旬に権利保有者に発送されるため、この期間の後は価格が低下する傾向もあります。おそらく、今夏は7月頃から価格が上昇していくのではと見られています。
しかし、今夏は例年通りにならない可能性が出てきました。
全日空ではこれまで普通運賃しかなかった8月中旬の便について旅割(格安運賃)を設定し、予約受付を開始しています。既に売り切れた便も出てきていますが、この料金設定は株主優待券の需要をある程度低下させる可能性もあります。5月下旬に配布された株主優待券の売却を考えている方は価格動向を考慮して夏前まで待つのがベストかと思いますが、例年ほどの価格にはならない可能性も出てきました。
また、来年からは格安航空会社も国内主要路線で本格的に就航する予定となっており、株主優待チケット制度は転換期に入ったかもしれません。