2011年6月6日月曜日

パイレーツ・オブ・カリビアンの根拠地

3週連続で放送されたパイレーツ・オブ・カリビアンですが、映画の題材になっているとおり、カリブ海は昔、海賊が多くいた海域として有名でした。海賊が多くいた背景にはイギリスやフランス、スペイン、ポルトガルなどが海域の勢力を確保するために海賊を利用していたことが影響しているようです。海賊のキャプテンがそのまま植民地の総督となった例もあり、地域の植民地経営と海賊は密接な関係がありました。

17世紀のトゥルトゥーガ島を描いた絵(wikipediaより)
欧州の各国は艦船を持つ「船長」に対して私掠免許を発行して、私的に敵対勢力の艦船を略取することを認めます。そうした私掠船が海賊へと変化し、また権力と結びつくことで抗争と略奪を繰り返していきます。映画のようにカリブ海の海賊が有名ですが、こうした海賊は世界中の海域で見られたといわれます。

カリブ海の海賊の根拠地となったのがハイチ北部にある小島「トゥルトゥーガ」です。パイレーツ・オブ・カリビアンでもキャプテンが船員を募集する酒場の場所として描かれていますが、実際にも多くの海賊がこの場所を根拠地として一時の陸上生活を楽しみ、また新たな航海の乗組員を募集していました。

現在ではビーチリゾート地になっているようですが、ハイチ共和国の治安が安定しないこともあって日本ではそれほど有名な場所ではないようです。ただカリブ海への旅行のオプションとして1日ツアーなどが組まれることもあります。