日南海岸といえば、温暖で穏やかなイメージがありますが、「巨人のキャンプ地」としてしか知らない、という人も多いと思います。ジャイアンツは毎年宮崎県の青島でシーズン前のキャンプを行い、当地の青島神社に参拝することは有名です。実際に奉納され絵馬を見ることもできます。
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都井岬の野生馬
(Wikipediaより、JKT-c撮影) |
その青島から海岸線沿いに南下していくと、小さな半島へと繋がります。これが都井岬です。半島の先端には灯台が設置され、日本の灯台50選に選ばれているようで、ある程度有名な灯台のようです。しかし、半島の一番の見所は「野生馬」でしょう。実際は牧場の管理の下に放牧されていて、野生ではないのですが、管理はゆるく、馬体も在来種の特徴を色濃く引き継いでいることから「野生馬」と呼ばれています。
おそらく、戦国時代の軍馬や弥生時代から利用されてきた農耕馬は都井岬の野生馬のような体型をしていたのでしょう。いまでは時代劇でもサラブレッドやアラブ種の馬が登場しますが、野生馬との違いは歴然です。野生馬が持つ力強さは、戦国時代や鎌倉時代の合戦のイメージを大きく変えるといっても過言ではないでしょう。一目見る価値はありそうです。