2011年1月19日水曜日

ベルギーは西ヨーロッパの中心

西ヨーロッパにはフランスやドイツ、イギリス、イタリアといった大国、さらにはスペインやオーストリア、ハンガリーなど中世からの繁栄を今に伝える国々が多数あります。ハプスブルグ家の歴史や英国王室の歴史などをみれば、各国のつながりは深く、西ヨーロッパが一つのゆるやかな文化圏を形成していることがわかります。

そのヨーロッパの中でベルギーが果たす役割は意外に大きいです。日本ではベルギーワッフルとか、チョコレートの国って印象ですが、中世、毛織物の集積地になったことが繁栄をもたらしました。その後、領主がハプスブルグ家と婚姻関係を結びスペインやオーストリアなどとの関係を深めます。またオランダやフランスといった隣国との合併や被干渉を繰り返すことになりますが、これもベルギーの地の富を狙ったものでした。

ベルギー、ブリュッセル wikipediaより
(中心部は近代的なオフィス街になっている)
現在、ベルギーにはNATO(北大西洋条約機構)やEUの本部が置かれています。こうした気候の本部が置かれていることも、歴史的にヨーロッパの中心的位置にあったことを示しています。また大国同士の利害対立を避ける意味でも、歴史上の中心地を象徴的に本部の位置に定めたと言う経緯もあります。ただ、ベルギーには「ベルギー語」がありません(オランダ語、フランス語、ドイツ語が多く話されています)。不思議な感じもしますが、ヨーロッパでは独自の言語を持たない国はいくつかあります。

日本からベルギーへはヘルシンキ、パリ、フランクフルト、ロンドン、アムステルダム経由の飛行機がアクセスしやすいです。なお、エールフランスでシャルルドゴール経由でいく場合、シャルルドゴールからベルギーへはTGVでの移動になります。航空券の価格に電車の運賃も含み、予約も同時に行われます。